2009年4月1日水曜日

ビジネスデザイン

昨年秋に、IBMのCIO会議に参加しました。
そのとき、IBMのCIOが「経営とITの融合」を実現する「ビジネスデザイン」が必要だと強調しました。我が意を得たりと心の中で叫んでいました。その時には、すでにデザインシンポジューム2008@慶応義塾大学(工学系学会の横断的な我国最初の研究発表会)に、迷った末に「ビジネスデザイン序説」というタイトルで申込み済みだったからです。
それから、しばらくたって、「ビジネスデザイン学科」あるいは「ビジネスデザイン研究科」を持っている大学を調べました。そして、幾つかの大学がすでに設置していることが分かりました。しかし、そのカリキュラムは従来の経営学の枠に拘ったものでした。私には「デザイン」という考え方のないものに思えました。
そして、最近のことですが、ビジネスデザインという言葉は使っていませんが、宮田秀明東大教授の「経営のテーマは限りなく設計のテーマに近い」という言葉に巡り会いました(理系の経営学、日経BP社、2003)。

私の考え方に近いことには喜びましたが、一方先達者がいたことに「がっかり」しました。気を取り直して、設備であれ、情報であれ、それらの投資の経済性評価を軸にビジネスデザインに挑戦しようと気持ちを新たにしているところです。

1 件のコメント:

  1. 経済性評価は不要、という議論も少なくないのですが、かわらず経済性評価を軸に考察されている姿勢に感服します。

    返信削除