2009年10月21日水曜日

ポートフォリオマネジメントの課題、総枠はどう判断するのか

ポートフォリオマネジメントの重要な役割が費用配分問題にあることはたしかだが、あわせてIT投資の総額をいくらにすべきか、は、さらに、重要なテーマである。

ITへの支出を投資と考えれば、それは資金調達可能性や利益の配分の観点から検討できるが、コストと考えれば売上高原価率を参照すべきであろう。しかし、単なる間接経費とみられているならば販売費および一般管理費内の配分比率として設定されるてしまうであろう。

総額はいくらが妥当かを検討する前に、ポートフォリオマネジメントとして、各カテゴリーが経営上、どう位置づけられているか、という基本的な問題についても合意形成を図る必要があるだろう。

2 件のコメント:

  1. 管理会計上、IT投資(業務効率化目的のシステム開発等)を投資と扱っている企業と、経費として扱っている企業、
    どちらが多いでしょうか?

    先生は、扱いの違いについて、「企業がIT投資を企業競争の源泉と捉えているか否か」以外の理由はあると思いますでしょうか?

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  2. 投稿ありがとうございます。
    投資という表現には、将来の利益に結び付くものという前提があります。それが気持ちとして持っているというのと、会計制度上、資産計上、減価償却処理をするものというのは、たぶん、異なるのでしょうね。
    それは、企業の最良の問題ではないのでしょうね、。本来は。制度的な会計処理の問題です。
    さて、IT投資を競争力の源泉ととらえるか単なる経費なのかを問うておられると思うのですが、競争力の源泉が、効率化なのか、差別化なのか、人的資源の有効活用なのか、それを見極めることが大事かと思います。それは会計制度の問題とは別ですね。

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